注目を集めた日本上陸から約1年。 人気ニュースサイト「ハフィントンポスト日本版」松浦編集長へインタビュー!

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【カテゴリ】Happyデジタルニュース
【Happyデジタル記者】神谷加代

ニュースとブログの要素を合わせて、ストーリーテリングのように“ニュースを語る”スタイルが魅力の「ハフィントンポスト」(The Huffington Post)。2005年米国でアリアナ・ハフィントン氏が創設、日本版は2013年5月に開設されました。日本でもユーザーが増加中のハフィントンポスト日本版の魅力を知りたくて、編集長の松浦茂樹さんにお話を伺いました。

取材場所:ハフィントンポスト日本版オフィス

ハフィントンポスト日本版 編集長 松浦茂樹さん

▲ハフィントンポスト日本版 編集長 松浦茂樹さん

ニュース記事、有識者のブログ、読者コメントの3つで構成される
双方向型ニュースコミュニティ!

Happyデジタル:
ハフィントンポスト日本版の記事の特徴はどんなところにあるのでしょうか?

松浦さん:
日本版の主なユーザーは団塊ジュニア世代を想定しています。編集部も私も含め全員がこの世代です。基本的には、“当事者が当事者のことについて書く”あるいは“その分野や話題になんらかの関係のある人が書く”というスタイルを基本にしています。例えば、待機児童の話題であれば、実際に子供がいる女性の記者が書くという具合です。これは、記者自身がこれまでの経験をもとに、世の中の動向や大切に思うことを汲み取って記事にしたいと思っているからです。ただし、ニュースサイトである以上、ユーザーが読みたいニュースを提供する必要もあります。その点、どの記事がどれだけ読まれたのか、結果はシビアに検証しています。

Happyデジタル:
例えば、今年2月ソチオリンピックという大きなイベントがありました。ハフィントンポスト日本版としてはどのような位置づけで扱われたのでしょうか?

松浦さん:
ソチオリンピックは他のメディアでも盛り上がりましたが、その間、関東地方で大雪の被害があり、こちらもニュースとして重要でした。これら2つの話題は、とある期間、並行して扱わなければならず、そのバランスはネットの情勢を見たり、他のメディアの扱い方を見たりして決めました。ソチオリンピックの陰に隠れそうなウクライナ情勢については、これは伝えることが大切だと思い取り上げました。

ハフィントンポスト日本版 インタビュー

“何か言いたくなる記事”に。求めたいのはユーザーのアクション!

Happyデジタル:
既存のニュースサイトとハフィントンポストのニュース、記事の中で何か差別化されていることはありますか?

松浦さん:
タイトルを見て手に取りたくなるような情報であること、読んだ後に何かアクションを取りたくなるような情報であることにこだわっています。5W1Hで事実だけを伝えるのではなく、ストーリーテリングでニュースを語ることで、比較的、誰もが受け入れやすい記事にしています。
さらに大切にしているのは“受け入れやすさ”だけではなく、読んだ人がアクションを起こしやすいよう“何か言いたくなる記事”であることです。これは、なにもユーザーを煽っているわけではなくて、ユーザーにニュースを読んで、考えて、発信してもらいたいからです。読んで終わりの記事ではなく、考えて意見を持つ、ハフィントンポスト日本版の記事はユーザーをそんな気にさせることが特徴です。

大手メディアは料亭フルコース。ネットメディアはチェーン店

Happyデジタル:
現在の日本のメディアについては、全体的にどういうイメージを持っていますか?

松浦さん:
メディアが変わるのに良い時期だと思っています。テレビ、新聞がネットと融合し始めて、以前の一方向性に比べるとずいぶん変化してきたとポジティブに捉えています。 ただ、大手のメディアさんがもたれている編集力はやはりスゴいと思っています。つい最近、朝日新聞が掲載した浅田真央さんのラストダンスは、大手メディアが持っている編集力の高さを感じました。

Happyデジタル:
ネットメディアの立ち位置はどのように考えてらっしゃいますか?

松浦さん:
すごく簡単に例えて言うと、大手メディアは料亭のフルコース、ネットメディアはファミリーレストランのチェーン店。もちろんこれに全てが当てはまるわけではなく、ざっくりとした分け方ですが、とはいえ同列に並べて比べるのはおかしい話だと思っています。そもそもコンテンツの消費のされた方も違えば、ビジネスモデルも違うわけです。本格的な料理を好む人もいれば、誰にでも受け入れられるようなチェーン店の味を求める人がいる。誰もが気軽に食べることができて、かつ、美味しいと感じる、そんなニュース提供があって良いと考えています。さらに言えば、ハフィントンポスト日本版ではフルコースの料理も味わえるような記事をいくつか用意できれば考えています。

Happyデジタル:
今後の課題や抱負を聞かせてください。

松浦さん:
コンテンツを消費する時間を考えれば、スマホでニュースを読んでいるのではなくゲームをしている場合もあります。ゲームをするのではなく、いかにニュースを読んでもらうか、そんなアプローチが必要だと思っています。
また現在、月間ユニークユーザは750万人以上ですが、その多くはビジネスマンです。今後はもっと違う層の方々にも読んでもらえるようにしたいですね。“○○といえばハフィントンポスト日本版”と言われるくらい知名度をあげていきたいです。だって、まだどこへ行っても“ワシントンポストさんですか?”って言われることもあるので(笑)

ハフィントンポスト日本版 インタビュー

ハフィントンポスト日本版 icon【アプリ名】 The Huffington Post
【対応機種】iPhone/iPad/iPod touch *iOS 7.0以降 / Android 2.2 以上
【料金】無料
【言語】日本語/イタリア語/スペイン語/ドイツ語/フランス語/ポルトガル語/英語/韓国語
【販売元】The Huffington Post © The Huffington Post

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【Happyデジタル記者】神谷加代
ライター&ブロガー。主に教育ICT関係の記事を執筆。ママと子どもが一緒にリテラシーを高めてくような使い方やアプリに興味があり、ブログなどで情報発信したり、主婦×教育×ICTプロジェクト『ママプリ』で活動中。小学生2児の母。著書に『iPad教育活用 7つの秘訣』

この記事を書いた人

Happyデジタル編集部
Happyデジタル編集部Happy Digital Editor
好奇心旺盛なHappyブロガーたちの日々の出来事、家電やスマートフォンをはじめデジタル関連のレビューです。

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