インタビュー☆コーセーの売り場にiPad導入。スタッフや顧客にとってのメリットは?(後編)

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【カテゴリ】Happyデジタルニュース
【Happyデジタル記者】小山香織

株式会社コーセーの店頭に導入されているiPadの活用についてインタビューをしてきました。今回は、その後編です。前回の記事では業務の効率化や時間の短縮についてお伝えしましたが、ほかにはどんな活用方法やメリットがあるのでしょうか。

きめ細かい顧客情報を得られる利点は?

 
Happyデジタル:
接客の際に顧客情報をK-PADのシステムに表示して、役立てているのですね。

情報統括部システム企画課 金澤龍次さん:
お客様が来店すると、まずお名前で検索をします。該当するお客様のデータが見つかると、重要な記録が最初に自動で表示されるようになっています。そのため、申し送り事項を見落とす心配がありません。

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▲検索した結果、たとえば商品を予約している
お客様であればこのように表示されます

 
金澤さん:
このお客様の購入履歴もすぐに確認することが可能です。ある商品をお買い上げいただいてから一定期間経っていると赤色で表示されるので、お客様の使用量や使用方法などをおうかがいすることも可能です。また、お渡ししたサンプルも記録しているので、サンプルの使用感などもお尋ねすることもあります。

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▲いつ、どの商品を購入したかがわかりやすく表示されます。
販売側にとっても購入側にとっても、助かる情報です

 
チェーンオペレーション推販部美容教育課 辻愛子さん:
お肌をセンサーで測定した履歴も記録されているので、その情報からお話をすることもあります。K-PADが、さまざまな会話のきっかけになっていますね。

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▲画面に表示された情報を見ながら、
それぞれのお客様に最適な接客ができます

実はK-PAD以外にもさまざまな情報を活用できる

 
辻さん:
お店によっては、iPadにメイクシミュレーションのアプリがインストールされています。お客様の顔をiPadのカメラで撮影し、口紅やアイメイクの色などをタップするだけで瞬時に変更できます。このようにして気に入った色を探すことができるのです。お客様に合うアイテムをお勧めしやすい上に、時間の短縮にもなりますね。

Happyデジタル:
販売する側にとってお客様と話がしやすいというメリットはもちろんあると思いますが、購入する側にとっても自分に合った、あるいは自分に必要な情報を得られて助かりますね。

辻さん: お客様の購入履歴やお肌の状態だけでなく、Webで新製品の情報や使い方をお見せすることもできるので、お客様との話もはずみます。

Happyデジタル:
iPadは、K-PADのシステム専用の端末として使っているのではないのですね。ブラウザのSafariなども使えるのですか?

金澤さん:
ええ、そうなんです。メイクシミュレーションのように弊社の事業部ごとに作っている接客用のアプリケーションもあります。また、メールやSafariなども使えるように、あえてある程度オープンにしてあります。必要なときに調べ物をするなど、美容スタッフの使い方や接客の可能性が広がりますから。そのようにオープンな使い方をする場合に懸念されるのはセキュリティですが、K-PADの利用には端末固有の情報をシステム上で確認したり、お客様のデータはクラウドに置いて端末には一切残さないなど、セキュリティ面を十分に配慮した設計にしています。ヘルプデスクでも、K-PAD以外の質問も可能な限り答えるようにしています。

辻さん:
外国人のお客様がいらして言葉が通じないときに、弊社のWebサイトの製品紹介を見せて接客できるので助かる、ということなどもあります。このように、その場に応じてiPadを柔軟に使えるのもありがたいですね。

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▲美容スタッフには活用の幅を
広げてもらいたいと思っています

 
化粧品を購入する立場からいうと、このようなシステムの支援のおかげで、これまで以上に自分に合うアドバイスを受けたり、知らなかった情報を教えてもらったりすることができます。ぜひ利用してみたくなりますね。もちろん販売する側にも、業務の効率化やきめ細かい接客などのメリットがあります。購入する側にも、そして女性が働く職場としても、デジタルデバイスが役に立っていると実感できるお話をうかがうことができました。
 

~ニュース~

コーセーでは、東日本大震災の復興支援の一環として参加している「fukushimaさくらプロジェクト」の取り組みとして、対象製品売上の一部を、新種のさくらの増殖・贈呈費用に寄付するキャンペーンが2015年4月30日まで行われています。

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▲「fukushimaさくらプロジェクト

 
 

【Happyデジタル記者】小山香織
ライター、翻訳者、トレーナー。『docomo iPhone 6/6 Plus マスターブック』(マイナビ、共著)など、iOS、Mac、ビジネスアプリケーション関連の著書多数。訳書近刊は『世界で闘うプロダクトマネジャーになるための本』(マイナビ)。野球観戦とペンギンが好き。

この記事を書いた人

Happyデジタル編集部
Happyデジタル編集部Happy Digital Editor
好奇心旺盛なHappyブロガーたちの日々の出来事、家電やスマートフォンをはじめデジタル関連のレビューです。

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