Happyエデュケーション「神谷加代のコラム:教育とIT」 第8回 「Qremo」

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【タイトル】IT×ものづくり教室「Qremo(クレモ)」に聞く、子供がプログラミングを学ぶメリットは?
【カテゴリ】学習・知識
【Happyデジタル記者】神谷加代
 

近頃は、小中学生の新しい習い事としても人気があるプログラミング。スクールやワークショップなど子供たちが学べる場所が増えてきました。でも、保護者の方にとっては「プログラミング教育って何がいいの?」という疑問もあるのではないでしょうか? 今回は、東京・渋谷のIT×ものづくり教室「Qremo(クレモ)」にお邪魔し、プログラミング教育の魅力についてお話を伺いました。

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▲株式会社LITALICO IT×ものづくり教室
Qremo渋谷校 教室長 島田悠司さん

IT×ものづくり教室「Qremo」とは?

Qremo(クレモ)は、株式会社LITALICO(リタリコ)が運営する子供向けのIT×ものづくり教室。現在、渋谷と川崎に教室を展開し、小学生から高校生まで両校合わせて約600名もの子供たちが通っています。Qremoの特徴は、なんといってもプログラミングを中心に、幅広い講座を用意していることです。ゲームやアプリが作れるコースはもちろん、ロボットプログラミングコース、3Dプリンターを用いたデジタルファブリケーションコース、Webデザインコースなど、ひとつのスクールで多くの講座、テクノロジーに触れられることが魅力です。
 
 
Happyデジタル 神谷:
今、プログラミングを学ぶ子供たちが増えていますが、Qremoには、どのような子供たちや保護者がプログラミングを学びに来るのでしょうか?

島田さん:
1年前に比べると、Qremoに来られる生徒さんもプログラミングに対する状況や意識も変わりました。以前は「プログラミングってなに?」という保護者の方も多かったのですが、今は「子供はゲームが好きだから、ゲームを作る立場も経験してほしい」とか「プログラミング教育は良さそう」といったように、プログラミング教育そのものや、ITでモノづくりをすることに興味を持った方が来られています。子供たちも「ゲームを作りたい、モノを作りたい」という動機が多く、年齢も低年齢化しています。今は小学生7割、中高生3割で、女の子も増えています。

神谷:
実際に、Qremoではどのようにプログラミングを学んでいくのですか?

島田さん:
ゲームプログラミングコースや、ロボットコースなど子供たちが好きなコースを選び、その中でそれぞれの興味関心やペース合わせて、学びます。はじめは“体験する”をモットーに、基本的な知識を学びながら、テキスト通りに作品を作ることを目指します。次に“工夫する”ことに重点を置き、今までの知識を生かしてテーマに沿った作品づくりに挑戦します。基礎が身についてきた子は、自分の作りたいものやテーマも自分で見つけるところからスタートします。“創造する”ことが後半のミッションで、自分のアイデアを形にするまで、全て自分で進めていき、最後はコンテストへの応募などにもトライします。

神谷:
保護者の中には、「プログラミングには興味があるけど、学ぶメリットって何だろう?」と思っている方がまだまだ多いと思います。子供たちがプログラミングを学ぶ良さ、メリットとは何でしょうか?

島田さん:
私が思うことは「プログラミングの学習は答えがひとつではない」ということです。子供たちはゲームやアプリを作る過程で、様々な問題に直面しますが、その解決方法はひとつではなく幾通りもあります。それが、とても良いと思います。例えば、学校のテストであれば、答えがひとつで、“できる”か“できないか”の評価軸で判断されてしまいます。しかし、プログラミング学習は、そもそも幾通りもやり方がありますので、誰かと違っていて当たり前だし、自分でオリジナルのアイデアを出して答えを導くことも可能です。このような学び自体が子供たちの学習に良い影響をもたらすと考えています。

神谷:
なるほど。プログラミング学習は、子供たちが将来役立つようにコードが書けるようになったり、専門知識を学んだりすることだけが目的ではないということですね。保護者の方も、同じような意識をお持ちなのでしょうか?

島田さん:
そうですね。プログラミング教育ではよく、問題解決能力、論理的思考などの21世紀型スキルが身につくということが言われます。保護者の方はそのような言葉はご存知なくても、今の教育に対して、知識の暗記だけでなく、自分で何かを形にしたり、解決したりする学びを必要だと感じられていて、そのひとつとしてプログラミングを選択されているのではないかと思います。

神谷:
Qremo の今後の展望をお聞かせください。

島田さん:
教室数を増やしていくだけでなく、小学校や中学校などでの出張授業の機会も増やしていきたいです。「大人になってからプログラミングを知りました」では、今の時代、遅すぎるのではないかと思います。プログラミングに興味のある子もない子も、とりあえず、経験のひとつとしてプログラミングを学べるような機会を提供したいと考えています。

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〜取材を終えて〜
なぜプログラミングを学ぶのか。その答えは、人によって様々ですが「もっとコンピュータの面白さを知ってほしい」という島田さんの言葉がとても印象的でした。コンピュータがあればいろんなことができる、失敗しても戻ることができる。これから子供たちが何かを取り組むにあたって、コンピュータが様々な場面で使えることを知っているということが大きな武器になるだろうと思いました。

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【Happyデジタル記者】神谷加代
ライター&ブロガー。主に教育ICT関係の記事を執筆。ママと子どもが一緒にリテラシーを高めてくような使い方やアプリに興味があり、ブログなどで情報発信したり、主婦×教育×ICTプロジェクト『ママプリ』で活動中。小学生2児の母。著書に『iPad教育活用 7つの秘訣』

この記事を書いた人

Happyデジタル編集部
Happyデジタル編集部Happy Digital Editor
好奇心旺盛なHappyブロガーたちの日々の出来事、家電やスマートフォンをはじめデジタル関連のレビューです。

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