「女性×ITスキル」で就業支援に取り組む☆codebelleをプロデュース、小林コトミさんインタビュー(前編)

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PC操作をする女性

最近では出産後も続けて働く女性が増えてきましたが、出産を機に退職するという女性も多くいます。そのような女性が子育てに区切りがついた頃に再就職をする場合、行政などの支援があるものの、残念ながら現状は厳しく、希望する場所・職種・時間帯にマッチする仕事がなかなか見つからないという声も少なくありません。

そこで今回は、株式会社Manabelle 代表取締役CEO 小林コトミさんにお話を伺いました。小林さんは女性が育児・介護などのライフスタイルにとらわれず、誰もが無理なくいつでも学べるよう、プログラミング言語学習アプリ「codebelle」をプロデュース、また就職支援にも力をいれていらっしゃいます。

前編では、小林さんに「株式会社Manabelle」を立ち上げるまでの経緯をお話しいただきました。

株式会社Manabelle 代表取締役CEO 小林コトミさん

▲株式会社Manabelle 代表取締役CEO 小林コトミさん

出産後の再就職の厳しさを身をもって体験

戸田:
会社(株式会社Manabelle)を設立するまでの経緯を教えてください。

小林コトミさん(以下 小林さん):
会社員時代は社内でSEやプログラミングの仕事をしていましたが、出産のことを考えて退社しました。

戸田:
それはどうしてですか?

小林さん:
結婚をしてもなかなか自分と向き合う時間が持てなかったので、出産のタイミングで区切りをつけようと思い退社しました。退社後に出産・子育てを始めましたが、子供が1歳になった頃そろそろ仕事復帰をしようと思いました。

できれば東京でなく、地元の横浜でパートタイムとして仕事をしたいという希望がありましたが、全くといっていい程採用されなかったんです。50社以上に履歴書を送っても戻ってきてしまうというような状況でした。20歳の頃の転職はとても簡単にできましたが、出産後の再就職はこんなに厳しいとは思いませんでした。

戸田:
就職活動をする際お子さんを預ける場所はありましたか?

小林さん:
認可の保育園に入れなかったので、認可外の保育園などを利用して仕事を探し始めました。

戸田:
それは金銭的負担も大きかったですね。

小林さん:
そうですね。私が住んでいる横浜では待機児童が0(ゼロ)と言われていますが、やはり駅の近くにある保育園はいっぱいなので、何回も区役所の人と話もしました。それからしばらくして無事認可の保育園も決まりました。

戸田:
その時はどのような職業に就いたのですか?

小林さん:
再就職した先は、これから派遣事業を立ち上げようとしている会社で、私と似た環境の女性がたくさんいました。その中には真剣に職を探している人もいれば、働きたいけれどどうしようかな? とモヤモヤしている人も結構多く感じ、それだったらそのような人たちに向けて在宅ワーク講座や仕事に復帰するために今のうちに学んでおくことなどの講座を開きたいと考え、昨年退社をし、一般社団法人を立ち上げました。

戸田:
すごい行動力ですね! それは2015年ですか?

小林さん:
はい。2015年の5月です。

戸田:
今の会社(株式会社Manabelle)とは別の会社でしょうか?

小林さん:
そうですね。一般社団法人を立ち上げて藤沢市に貢献したいと考えました。そこで市に一緒に協力できませんかと提案し、藤沢市の後援をいただいて、在宅ワーク講座を開催させていただくことになりました。

戸田:
横浜ではなく、藤沢で?

小林さん:
はい。住んでいるのは横浜ですが、事業をしているのが藤沢なんです。藤沢市は工業地帯や観光地帯なので、飲食店などで働くことはできるけれど、総務や事務職の募集が少なく、中小企業になると総務は社内でやっているケースが多くなかなか入り込めないのが現状で…。だったら、働き方の一つとして在宅ワークや週1、2回東京で働き、それ以外を藤沢で働くことはできないかなと考えました。

戸田:
その時の受講生の反応はいかがでしたか?

小林さん:
女性だけでなくシングルファザーの方も来ていらっしゃって、話を聞くと仕事が終わった後に在宅で仕事をしたいということでした。その時に女性だけでなくリモートワークをしたい男性も多いんだなと感じました。

戸田:
実際に講座を受講された方が就職に繋がったりしましたか?

小林さん:
受講された日はモチベーションも上がり皆さん盛り上がります。でも具体的なスキルを学んで身につけるという講座ではないため、受講をして盛り上がってそれで終わりのような感じでした。ですのでそこのギャップを埋めなければいけないなと思いました。情報提供だけではなく、しっかり学べるような体制を作らなければと感じました。

そしてこの後現在の会社「株式会社Manabelle」を設立するきっかけとなる出来事がおこります。

アプリ制作のきっかけはスタートアップ支援へのエントリー

小林さん:
ちょうどその頃、CSAJ(般社団法人コンピュータソフトウェア協会)が行っているスタートアップ支援事業を見つけエントリーしたところ、第一期生として採用していただき、それで株式会社を設立することになりました。

戸田:
資本金はCSAJが用意してくださったのでしょうか?

小林さん:
はい。創業メンバーの出資の他に、CSAJがシード投資をしてくれました。

戸田:
資金を得ることができ、それが形なって、App Storeでも人気のアプリにもなるのは、すごいことですよね。

小林さん:
私の考えが、たまたま時代のニーズにマッチしたのだと思います。

戸田:
それは小林さんに、もともと実力がおありだったからこそですね!

後編は、人気アプリ「codebelle(コードベル)」について、開発の秘話、そして今後の目標について詳しくお伺いします。どうぞお楽しみに!

この記事を書いた人

なお
なおNao
Happyデジタルの編集を担当。静岡県在住。
パソコン講師・情報教育アドバイザー・メルマガ&ブログライターを経て現職。
女性・シニア向けのパソコンサロンを開催。自分史活用アドバイザー。
趣味は映画観賞、読書、旅行。スマホ好きが高じて、現在プログラミングを勉強中です! 

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