未経験者の方にもプログラミングの楽しさを知って欲しい☆小林コトミさんインタビュー(後編)

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コーディングの勉強をする女性

株式会社Manabelle 取締役CEO 小林コトミさんへのインタビュー後編です(前編はこちら)。後編は人気アプリ「codebelle(コードベル)」の開発秘話や今後の目標についてお話しいただきます。

  • codebelleのアプリレビューはこちら
株式会社Manabelle 代表取締役CEO 小林コトミさん

▲子育てと仕事を両立中の小林さん

アプリ人気の秘訣は社内のチームワーク

戸田:
codebelle(コードベル)は、iOS版ですよね。Android版を作る予定はありますか?

小林さん:
iPhoneを使っている方が圧倒的に多いため、まずはiOS版から、ということにしました。

戸田:
今度Swiftが変更されますよね。

小林さん:
そうですね。秋ごろに新しいバージョンになりますね。またコンテンツを見直さないといけませんが、書籍と違ってアプリだったらコンテンツを書き換えればよいのでその点は大丈夫かと思っています。

戸田:
codebelleが完成するまでどの位かかりましたか?

小林さん:
約4ヶ月でアプリを完成させました。

戸田:
これだけのアプリを完成させるのはすごいですね!

小林さん:
私がすごいのではなく、エンジニアが頑張ってくれました!
私はこんな感じの色がいいとか、チャット形式がいいなどユーザー目線のインターフェイスを提案しました。

戸田:
UXやUIの部分ですね。

小林さん:
そうですね。そういう分野は女性の方が得意かもしれません。そのほかにも会話は3行以内で収めるなど、色々お願いして作ってもらいました。

戸田:
アプリをリリースしてからの反響はいかがでしたか?

小林さん:
リリースして翌週にApp Storeのベスト新着に選ばれ、教育カテゴリーで最高6位になりました。

戸田:
ユーザーさんの反応は? また直接ユーザーさんから声をいただくことはありますか?

小林さん:
最初の頃「こんなアプリ誰が使うの?」と言われたこともありました。でも実際リリースしてみると、プログラミングに挫折してしまった方やSwiftに興味を持っていらっしゃる方が多いということを実感しました。

ユーザーさんから「とても楽しいです」とか「次の章はいつ配信されますか?」などメールを送ってくださるのでとても励みになっています。

戸田:
プログラミングって難しい…確かに挫折しますよね(笑)

小林さん:
私も何回も挫折しながらやってきました(笑)

戸田:
アプリでは挫折を防ぐ工夫をされていらっしゃいますか?

小林さん:
文字を羅列しないようにということは意識しています。その他では、ある程度表示される幅が決まっているので、変数名はなるべく短いものにしてもらうとか、関数などの読み方にふりがなをふってもらうなどの工夫もしています。

戸田:
私もcodebelleをやらせていただきましたが、1項目ずつやっていくので、達成感が積み重なっていくなと感じました。

小林さん:
ありがとうございます! 1つの項目あたり2,3分で収めたかったんですね。私自身子育てをしながら30分間動画を見続けるのは大変なことだと実感しているので、スキマ時間を利用してできる内容にすることを意識して作りました。

戸田:
アプリはどのように作られていますか?

小林さん:
基本的に私とエンジニアの2人で作っています。エンジニアは誤解のないように細かく書きたいという希望ですが、私はそこまでしなくてもいいと、例えも肉まんとか買い物かごとか、そういったユーザーが想像しやすいものを使いたいと提案しています(笑)

戸田:
エンジニアの方とのコミュニケーションや意見調整はどのようにされていらっしゃいますか?

小林さん:
社内で作っているので、その点はやりやすいですね。エンジニアはアプリをリリースするまでのノウハウを持っているので、アドバイスをもらっています。また公認会計士もいますので、話し合いながらやっています。

私はユーザー目線で、エンジニアはエンジニア目線で、公認会計士は幅広い視野でみています。でも誰の意見を優先するのか、モメるときもあります(笑)

戸田:
チーム体制で素晴らしいですね! これが人気の秘訣だったんですね。

Swiftに特化したアプリで注目!

戸田:
アプリですがAppleからリジェクトされませんでしたか?

小林さん:
ドキドキでしたが、大丈夫でした。App Storeにアプリが並んだ後にAppleから一度お会いしたいと連絡がきたので、行ってみたところ「そこまでSwiftに特化していて、分かりやすいアプリは珍しいから応援したい、協力体制をとりますよ」とおっしゃっていただきました。

戸田:
それは素晴らしい!

小林さん:
手探りで出したアプリを評価いただいて、ありがたいですね。

 個人でHPを立ち上げたり、ブログを書く人がいるのと同じように、自己表現の一つとして、1人1アプリを制作できるようになれば面白いと話す小林さん。そこには、「ユーザー目線でひと工夫するためのアイデアはあるのに技術がないからできないのはもったいない」、「リテラシー不足ではエンジニア主導になってしまう」という小林さんの強い思いがあります。

未経験者の方にもプログラミングの楽しさを伝えていきたい

戸田:
これからの目標を教えてください。

小林さん:
まずはダウンロード数を増やしたいです。現在のユーザーさんは、ある程度プログラミングに興味のある方やリテラシーが高い方が多いので、これからは「プログラミングって何?」と思っているような未経験者の方にもどんどん使っていってもらえるように発信していきたいと考えています。

またこれから小・中学校でプログラミング教育が始まると思いますが、自分の子どもがどのようなことをしているのかおうちの方も興味を持って学んでいただいて、ほめてあげたりサポートしてあげる必要もあるのかなと思います。やはり子どもは親からほめられるのが一番のびると言われていますからね。

戸田:
プログラミングの楽しさはどんなところでしょうか?

小林さん:
現在日本の教育は、「2+2=?」のような問題が多いのに対し、プログラミングの場合は「4」という答えは決まっているので「4」にするにはどうしたらよいのかを考えます。「8−4、12÷3」だったり…。ゴールに至るまでのプロセスを考えるのにプログラミングは最適だと考えています。

ですので、夢をひとつ叶えるにしても、色々な方法が考えられるので思考のステップも身につきます。途中エラーが出ればそれを修正するためにまた考えます。プログラムを作る過程で「Try and Error」を身近で感じられるのはではないかと思っています。

戸田:
アプリの第2弾、第3弾は考えていらっしゃいますか?

小林さん:
今はSwiftにすべて絞り込もうと考えています。ですので、このアプリが入門書の代わりになればいいなと思っています。それと、バージョンが変わるとプログラムの書き方も変わってくるので、codebelleでは古いことは一切教えないようにしています。

戸田:
期待しています! ぜひ勉強会もやってみたいですね。

小林さん:
ぜひ一緒にやりましょう!

インタビューを終えて

私もcodebelleで現在、プログラミングを移動時間に勉強中です。少しずつ進歩していくので、楽しく学んでいます。お話を伺って、思い切った取捨選択、そして小林さんのユーザーの立場に立った心遣いが、人気アプリの創出につながっているなあと感じています。パワフルに活動を続ける小林さんの、今後のご活躍が楽しみです。
(戸田江里子)

この記事を書いた人

なお
なおNao
Happyデジタルの編集を担当。静岡県在住。
パソコン講師・情報教育アドバイザー・メルマガ&ブログライターを経て現職。
女性・シニア向けのパソコンサロンを開催。自分史活用アドバイザー。
趣味は映画観賞、読書、旅行。スマホ好きが高じて、現在プログラミングを勉強中です! 

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