2016年7月、東京都が『SNS東京ノート』という冊子を制作して配布しました。この冊子のPDFがWebで公開されていて、誰でも閲覧できます。家庭でのお子さんとの話し合いなどに利用できそうです。
3種類の冊子が公開されている
東京都教育委員会では「SNS東京ルール」という取り組みを実施しています。その一環として2016年7月、『SNS東京ノート』という冊子を制作し、都内の公立小・中・高校で配布しました。
都内の公立学校ではこれに関する授業があったかもしれませんし、該当するお子さんのいる家庭ではすでに目にしているかもしれません。
でも東京都以外でも、該当するお子さんがいなくても、WebでPDFが公開され閲覧できるようになっています。『SNS東京ノート』には、小学校1〜3年生対象、小学校4〜6年生対象、中学・高校生対象の3種類があり、3種類とも公開されています。

▲この3種類があります(この図は東京都のWebページの一部です)
具体的なエピソードや書き込みで考えながら学べる
デバイスの使いすぎ、コミュニケーションの誤解、プライバシーと個人情報、炎上、不確かな情報や不適切な情報の拡散、ネットいじめなど、よくありそうな事例が具体的なエピソードの形式で書かれています。

▲具体的なエピソードで問題提起しています(この図は小学校4〜6年生対象の冊子です)
書き込みのできるワークブック形式になっています。巻末には保護者向けのページもあります。

▲考えて書き込みができるようになっています(この図は小学校4〜6年生対象の冊子です)
家庭での話し合いや大人世代の学びに活かせる
冊子が配布されていなくても、このPDFを利用して親子で話し合うきっかけにしたり、保護者が読んで参考にしたりすることができるのではないでしょうか。保護者世代や高齢者にとっても、有用な内容が書かれていると思います。
東京都教育委員会「ネット・携帯電話に関する報告書・指導資料等」(このページからPDFをダウンロードできます)
この記事を書いた人

- Kaori Koyama
- ライター、翻訳者、トレーナー。『世界で闘うプロダクトマネジャーになるための本 トップIT企業のPMとして就職する方法』(訳)、『シンプルでよく効く資料作成の原則 コンテンツとデザインからプレゼンを変える』(訳)、『iPadマスターブック2016』(共著)、『macOS Sierraマスターブック』、『大きな字だからスグわかる!iPadかんたん入門』など、著書、訳書多数。
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