“実質0円”よりお得!? ドコモ「648円スマホ」のしくみ

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MONOキービジュアル

NTTドコモがデザインや機能を自ら企画して開発した初のオリジナルブランドスマホ「MONO MO-01J」が、昨年12月に発売されて以来、人気のiPhoneやXperiaに混じって販売ランキングで上位を維持しています。10月に行われた発表会では、ドコモの吉澤社長が製品を手にとって直々に紹介する力の入れようだったのですが、このスマホの最大の特徴が価格です。一括648円という驚きの安さで販売されています。

快適操作&すぐれた基本性能で安心

MONOは、iPhoneと同じサイズとなる、4.7インチディスプレイを搭載したAndroid端末です。小型で持ちやすく、防水防塵性能も備えているので安心して使えます。アウトカメラは1330万画素、インカメラは490万画素。バッテリー容量は2440mAhで、3日間使えるとアピールしています。CPUはコスパの良いミッドレンジモデルによく使われているもので、普段使いには問題ないでしょう。

オーソドックスなデザインで、背面はガラス。電源キーと音量キーはアルミを使うなどディテールにも凝った作りで、上質感のある仕上がりです。また、マナーモードスイッチを本体側面に備えていて、いつでもサッとオン/オフを切り替えられるのもいいところ。音声品質の高いVoLTEに対応していますが、おサイフケータイ、ワンセグには未対応です。

▲カラーバリエはWhiteとBlack。クセのないシンプルなデザインです。

▲カラーバリエはWhiteとBlack。クセのないシンプルなデザインです。

▲本体の側面にマナーモードのON/OFF専用スイッチがあります。画面を表示せずに切り替えられる、フィーチャーフォンライクなスイッチです。

▲本体の側面にマナーモードのON/OFF専用スイッチがあります。画面を表示せずに切り替えられる、フィーチャーフォンライクなスイッチです。

製造メーカーはZTEです。同社はキャリア向けの製品としてモバイルWi-Fiルーターや子ども向けの端末などを納入した実績があります。SIMフリースマホ市場では、BladeシリーズやAXONシリーズでミッドレンジモデルからハイスペックモデルまで幅広く展開し、評価されているメーカーです。

一括648円! 驚きの低価格のしくみとは

MONO本体の価格は、ドコモオンラインショップで3万2400円(税込み)となっています。それがなぜ648円という低価格になるかというと、購入時に「端末購入サポート」という割引が適用されるからです。この割引額が3万1752円(税込み)。だから648円となるわけです。この価格は新規でもMNPでも機種変更でも変わりません。

ただし、無条件でこの価格になるはずがありません。端末購入サポートには、規定利用期間(開通日の翌月1日から起算して12カ月)を超えるまで端末を利用しないと、割引額を返還しなくてはならないという条件があります。この返還額が1万5876円(税込み)。いわゆる“2年縛り”の契約解除料とは別に設定されています。

▲スマホ初心者や子ども向けにスマホを検討している方にも魅力的です。

▲スマホ初心者や子ども向けにスマホを検討している方にも魅力的です。

ただ、逆に考えると、たとえ12カ月以内で利用をやめたとしても、1万5876円+648円という低価格でMONOを入手できるということになります。スマホ1台が1万6000円ちょっとというのは、かなり低価格です。SIMロックフリーの格安スマホでも、このスペックや仕上がりなら、もっと高い値段になるでしょう。

なお、MONOのこの購入方法では、端末の分割支払い金の徴収がない代わりに、月々割引かれる「月々サポート」もありません。毎月の携帯電話料金は通話料とデータ通信料、契約しているオプション料金だけになります。とはいっても主要キャリアの料金なので、MVNO(仮想移動体通信事業者)の“格安SIM”よりはだいぶ高額ですが、シンプルで理解しやすいでしょう。

それにしても安い一括648円。“実質0円”を問題視し、総務省が携帯電話の端末価格に関するガイドラインを改正したほどです。数百円という端末価格が問題になることはないのでしょうか。実は、ガイドラインでは、端末価格が税抜き3万円以下の廉価端末には、行き過ぎた額とならない範囲で購入補助を行うことができるとされています。MONOは税抜きで3万円なので、購入補助をしても問題ないということで、この価格が実現しました。

実質0円が規制され、端末の割引が抑えられるようになると、ハイスペックなスマホはだんだん高額になるはずです。iPhoneもこれまでほど安く買えなくなるかもしれません。そんな中、デザインがよく、必要十分な機能を持った低価格スマホは貴重です。MVNOではなく、サポートが手厚い大手キャリアで買えるのも魅力。シンプルな使い勝手なので、ガラケーからスマホへ買い換えを検討している人にもお勧めの1台です。

・NTTドコモ オリジナルスマホ「MONO MO-01J」についてはこちら

この記事を書いた人

房野麻子
房野麻子Asako Fusano
出版社にて携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年にフリーランスライターとして独立。スマートフォンなどのモバイル端末紹介を中心に、業界で数少ない女性ライターとして、雑誌やWeb媒体で執筆活動を行っている。

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