教育ソリューション「LinkedInラーニング」で様々な女性のキャリアを応援したい。高橋史子さんインタビュー

教育ソリューション「LinkedInラーニング」で様々な女性のキャリアを応援したい。高橋史子さんインタビュー
by 小野寺いつか 公開日:2019/10/19 / 最終更新日:2019/10/19
▲リンクトイン・ジャパン株式会社 LinkedIn Learning Solutionアカウントエグゼクティブ 高橋史子さん

LinkedIn(リンクトイン)が手がけている教育ソリューション「LinkedInラーニング」を、日本初の営業担当としてたった1人で立ち上げ、現在は4人のメンバーで市場拡大を図っているというアカウントエグゼクティブの高橋史子さん。彼女のキャリアを中心に、これからの「LinkedInラーニング」についてお話をうかがいました。

LinkedInにジョインするきっかけ

高橋さん:元々は知り合いがLinkedInにいて、日本で「LinkedInラーニング」という新しい教育ソリューションを立ち上げるにあたり、市場を開拓できる人を紹介してと頼まれたのがきっかけです。

私のキャリアとしては人事の方が長いので、きっと「新しいソリューションにぴったりの人を知っている」と思われたんだと思います。

そこで人を紹介せずに、私がやりますと手を挙げました。

私はこれまでずっと外資系企業で働いて来ていて、新卒で人事の採用を5年、その後法人営業を4年しました。次に人事と営業の経験を結びつけて何かできないかなと思っていたところ、営業教育のポジションがあることを知り、転職しました。

そこから長く教育の仕事に携わることになり、教育、育成、直近の会社では採用やタレントマネジメントも含めてマネージャーの仕事をしていたんです。

人事の経験が長くて、安定もしていましたし、履歴書的にもきれいな感じなんですが、このままでいいのかな、と少し焦りを感じていました。

何よりもいつかはコンサルタントとして独立したかったので、それには人脈と営業スキル、コンサルティングスキルが自分には足りないとも思っていました。

それを磨くためには営業になるのが良いのかなと常々思っていたのですが、そんな時にLinkedInの知り合いから話が来たので、連絡をもらった時にすぐ手を挙げたんです。

そこからトントン拍子で話が進み、昨年の7月からジョインしました。

LinkedInラーニングについて

高橋さん:LinkedInラーニング」日本版の立ち上げは私が入社してからです。

LinkedIneラーニングのソリューションを始めるんだよと言われた時、私もずっと人事畑で人材開発や育成に携わって来ましたので、最初は「今どきeラーニング?」と思いました。

でも実際に見てみたら、今までのeラーニングとは一線を画していることが分かりました。

何が違うのかというと、コンテンツのクオリティが高いということと、カバーしている内容がプロフェッショナルなんです。

コンテンツは現在日本語をはじめ英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、ポルトガル語の7言語にローカライゼーションされていますが、講師の方のレベルにばらつきがないか、アメリカ本国が厳しくチェックしています。

内容はもちろんですが、その領域のプロフェッショナルであるかどうか、などLinkedInのスタンダードに合うかどうかビデオチェックをした上で採用しています。

また、LinkedInは会員約6億人のデータベースを持っているのが一番の強みですが、そこに紐づいたコースのパーソナライゼーションが出来たり、世の中の採用のトレンドを分析して将来的なスキルを見据えてコースを設計しているんです。

それはLinkedInじゃないと出来ないことですし、なんて斬新なんだろうと思って。

これを日本で広めるというのは結構面白いかもと思い、尚更チャレンジしてみたいと思いました。

人事から営業へのキャリアチャレンジ。人事だからこその強みが生かせた

最初、営業の経験がキャリアの中で少ないので、営業としてやっていけるのかな?という不安はもちろんありました。でもそこは意外と大丈夫でした。

一番大きかったのは人事の仲間が多かったことです。人事業界はちょっと変わっていて、会社を超えてのネットワークがあるんです。

定期的に情報交換会や勉強会をしていて、そういう場に行くのが好きだったことが今に繋がっています。

人事は少し特殊で、色々な部署の方や役員、マネージャークラスと仕事をします。

営業はエグゼクティブにアプローチした方が良いと言われますが、そのコネクションもありましたし、仕事柄、エグゼクティブの方達と会話することに対する抵抗感があまりなかったんです。

彼らと接する際のお作法みたいなものはあるので、そこも人事での経験が生かされたと思います。

また、プロダクトがラーニングソリューションなので、私自身が人事の育成担当という実務を経験していたこともあり、営業の立場以上にご担当者様の気持ちが分かるんです。そういう意味で大変ではありませんでした。

おかげさまであまり新規開拓の必要がなく、「あの高橋が営業を始めた」ということでみなさん驚くと同時に応援して下さって今に至ります。

人事を長く頑張ってきて良かったな、とキャリアチェンジした今実感しています。

ゼロからの立ち上げ、予算ゼロからのスタート。「競合」は「協業」と考える

高橋さん:私が入社した時、日本でのお客様の開拓はこれから始まる状態でした。

昨年7月に私が日本での入社第1号、そして10月に2名、今年の6月に1名が加わり、今は4名でやっています。

最初は何も分からなくて、まさに手探り状態でした。社内ツールの使い方も分からない中で、製品紹介の資料も当然日本語版はないので、それを作り直すところから始めました。

やっと体制が整って来て、次に困ったのがマーケティング予算の確保です。

「ソーシャルネットワークの会社だから、ソーシャルでプロモーションすれば良い」との方針が最初にあって、どうしたら良いか考えました。最初の3ヶ月は悶々としていたと思います。

その後何とか会社を説得し、昨年12月に展示会へ出展しました。蓋を開けてみたら大好評で、これまでにない数のリードが取れました。

それをきっかけにお知り合いも増え、その方達と毎月ミニセミナーを開催したり、外部イベントに参加させていただけるようになりました。

弊社はeラーニングの会社ですが、研修会社って一見「競合」かな、と思いますが、実は「協業」なんですよね。そんなビジネスパートナーが増えてきています。そういった会社様が「こういう提案をするんですが一緒にどうですか?」とご紹介して下さる案件もたくさんいただいています。

LinkedInラーニングのこれからについて

高橋さん:LinkedIn本体としても、これから日本での市場を拡大していくことは重要だと考えています。その一環として関係会社の方の多くをLinkedInの社員として迎え入れ、ますます強固なメンバー構成にしていきます。

コンテンツはグローバルで市場調査をし、特にニーズが高い200コースを選定しているのですが、その中でも日本ではどのコースにニーズがあるかを見極めてローカライゼーションしていきます。

また、定期的にローカライゼーションチームと営業チームでミーティングをしていて、我々がお客様とのやりとりの中で感じたプライオリティや、将来的なコンテンツのニーズを具体的に伝えています。

お客様ごとにフィットするコンテンツをご提案することで、より多くのご契約をいただけるよう動いていくつもりです。

今後「LinkedInラーニング」日本版で強化していきたい分野

高橋さん:今は世の中が多様化してきているので、異文化コミュニケーション、クロスカルチャー、ダイバーシティー、そういう文化の違いを学んだ上で仕事をしたい、というニーズが出てきています。

すでに英語版のコンテンツはたくさんあるので、日本語で、というニーズは高いです。

それらはプライオリティをあげてローカライゼーションしていきます。

あとはAI人材を育成するようなコンテンツですね。データサイエンティスト、マシンラーニングのようなAI系は今後ニーズが高くなるので、強化していきたいと思っています。

「LinkedInラーニング」を受講された方に対してメッセージ

高橋さん:eラーニングは自分で学習すると思うんですが、「ソーシャルラーニング」というキーワードがあるように、Happyデジタルなお仲間同士でフィードバックや感想を言い合ったり、分からないことを質問し合ったりするようなコミュニティを作っていただけたら嬉しいですね。

LinkedInラーニング」は実務に直結しているコースだと思っています。学んで自己満足で終わり、ではなく、学んだことを実務に役立てていただきたいということと、ご自身のキャリアアップになるように活用していただきたいと思っています。

また、「LinkedInラーニング」はコースを修了すると修了証が欲しいかどうか聞かれるんです。欲しいと選ぶと、LinkedInプロフィールにそのコースを修了したと記載されるようになっています。

こういった機能も使って、これから資格やキャリアを再形成したい女性を応援していきたいですね。

昨年7月の立ち上げからここに至るまでは、様々な工夫や努力を積み重ねてきたんだそう。今は来年度(7月〜)から花開くか!?とチームの皆で期待に胸膨らませていると言います。

ハイキャリアでもそれを鼻にかけず、気さくな雰囲気の高橋さんは、写真が苦手だというお茶目な一面も。照れながらも撮影に応じて下さいました。

これからますますコンテンツを充実させ、市場拡大を図る「LinkedInラーニング」。 近い将来咲き乱れるであろう花はどんなものなのか、今から楽しみです。

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