インタビュー:キャリア再開、職場復帰をサポートする日本マイクロソフト「リターンシッププログラム」への取り組み(後編)

インタビュー:キャリア再開、職場復帰をサポートする日本マイクロソフト「リターンシッププログラム」への取り組み(後編)
by 戸田江里子 公開日:2019/11/29 / 最終更新日:2019/12/04
▲日本マイクロソフト株式会社 カスタマーサービス & サポート本部 瀬戸 瞳さん

後編は「リターンシッププログラム」を通じて、現在日本マイクロソフトの正社員としてご活躍中の瀬戸さんに体験談をうかがいました。

前編の記事「インタビュー:キャリア再開、職場復帰をサポートする日本マイクロソフト「リターンシッププログラム」への取り組み(前編)」はこちら

後編インタビュー
日本マイクロソフト株式会社 カスタマーサービス & サポート本部
Dynamics CRM サポートエンジニア 瀬戸 瞳 氏

子供がいてもキャリアを作っていきたい。プログラム応募のきっかけ

Happyデジタル:

プログラムへの応募のきっかけは?

瀬戸 瞳さん(以下、瀬戸さん):

女性向け人材紹介会社のサイトに登録したのがきっかけでした。それまで6年半くらいフリーランスで仕事をしていて、子供もそんなに大きくはないので、時短勤務などに理解のある会社、子供がいてもキャリアを作っていけるよという会社があれば、と思い登録しました。

そこでいくつかオファーをいただいたのですが、その中の一社が日本マイクロソフトでした。「リターンシッププログラム」の存在を知り、いきなり正社員ではなく、まずはインターンで働いてみようと思いました。

Happyデジタル:

前職はシステム関係のお仕事をされていたのですか?

瀬戸さん:

そうですね。フリーランスの時は外部の企業と契約してアプリケーション、ソフトウェア開発の仕事をしていました。その前は正社員として8~9年くらいソフトウェア開発の仕事をしていました。出産後しばらく正社員として仕事をしていたのですが、やはり両立が難しくて。上の子どもが2歳くらいの時に退職して、そこからフリーランスで仕事をしていました。

Happyデジタル:

フリーランスとしてお仕事は続けていらしたのですね。

瀬戸さん:

はい、仕事はずっとしたいと思っていたので。ただすごく忙しい業界だったので、子どもが2歳くらいのときは主人が子どもの離乳食をあげて、私は帰宅が夜8~9時という状態でした。当時はあまり時短勤務が使えず、家族の負担も大き過ぎたので会社は退職しました。時間の融通が利いて、夜中子どもが寝た後でも仕事ができる、場所にもとらわれない働き方ということでフリーランスを選びました。実はフリーランスとなり、仕事を発注してくれたのは昔勤めていた会社なんです。事情を理解してもらった上で、在宅での勤務もいいよと言ってくれました。

Happyデジタル:

リターンシッププログラムに参加されるにあたって、不安はありましたか?

瀬戸さん:

ずっと仕事はしていたのですが、いわゆるベンチャー企業ばかりで仕事をしていたので大きな企業で仕事をするのが初めてでした。その点での不安はありました。

私はずっと仕事は続けていたので、中途採用枠で応募するのも有りなのではないかと最初にお声がけいただいていました。企業風土も全然わからない状態で、自分ができるかどうかというのもわかりませんでした。直接人事の方と面談させていただいた際にリターンシッププログラムのことをうかがい、プログラム期間が終わった後に、お互いの合意の上で、正社員になれますという内容でしたので、まずはリターンシッププログラムでチャレンジさせていただきたい旨をお伝えしました。

チームメンバーの雰囲気に惹かれたリターンシッププログラム

Happyデジタル:

実際にリターンシッププログラムに参加された感想は?

瀬戸さん:

やはり生活リズムが大きく変わりました。基本私の所属している部署は会社に出社して仕事をするので大変かなと思ったんですが、意外とすんなり戻れたなと感じています。かつて会社員をやっていたということもあるかもしれません。

Happyデジタル:

周りの同僚のサポートや仕事のアサインなどはどのような形で?

瀬戸さん:

チームメンバーはとても気遣ってくれます。「わからないことがあったらきいてくださいね」という雰囲気を作ってくださって。

実際に最初の面接の時に、現場のリーダークラスの方たちとマネージャー4名、そして私が面談をさせていただきました。その時の雰囲気がものすごく良くて。その面談が「ここで仕事をしてみたい」と強く思ったきっかけでした。

面談の時から、わからないことがあったら聞いてください、悩まないでくださいと言ってくれました。チーム全体が良くなることでお客様の満足度も全体的に上がるよね、という雰囲気がすごく伝わってきて、こういう方達と仕事したいなとすごく思いました。

▲入社前の面談時に一緒に仕事をしたいと思えるほど、チームの雰囲気が良いと語る瀬戸さん

学びを求めている人にとっては最高の環境、それを活用するのは自分次第

Happyデジタル:

キャリアを再開したいと考えている方にとって、どんな点でリターンシッププログラムはオススメですか?

瀬戸さん:

社内には勉強できる環境がとても整っています。私が仕事をしているサポート部隊には、本当にプロフェッショナルな知識を持った方がいらっしゃいます。今も私の知識の領域で追いつかないこともたくさんあるのですが、その場合は質問すると快く答えてくれます。環境は整っているので、あとは自分自身でどうキャッチアップするかだと思っています。

トレーニングの環境なども整っていますが、やはり外資系企業なので能動的に動く必要はあります。自分から動いていける人であればブランクがあっても自分でキャッチアップしていけるのではないかなと思います。手取り足取り教えてくれるわけではないけれど、環境は整っているから好きなだけ勉強してくださいという感じです。

ささいなことでも褒め合うカルチャー。現在の仕事について

Happyデジタル:

現在のお仕事の内容は?

瀬戸さん:

Microsoft DynamicsのCRM、法人向けのサポートを担当しています。顧客企業のエンジニアの方がお客様になるので高い技術知識は必要になります。以前の業務で要件定義などで客先に行ってお話をする機会が多かったので、そういった意味ではお客様とお話しするということは経験したことのある領域でした。

Happyデジタル:

お客様のサポートはハードルが高いお仕事なのでは?

瀬戸さん:

対面のやりとりではなく、基本サポートは電話です。お客様のお顔を直接拝見するわけではないので、そこが本当に難しいところです。メールか電話がまず最初で、その中からお客様のご要望、意図を汲み取って、ご対応させていただくという仕事なので、やはり直接相手の顔の表情や温度感が分からないという難しさはあると思います。

一回そのお客様を担当したら、担当者は変わりません。それはお客様の問題の難易度にかかわらず、アサインされたら自分がそのお客様の最後まで担当するという仕組みですので、責任感は必要だと思っています。お客様と信頼関係を築けるチャンスでもありますし、そこで評価を落としてしまったら会社全体の評価を落としてしまうことになりかねないので、そこはすごく意識して仕事をしています。

Happyデジタル:

ご自身の業務へチームからのフィードバックはありますか?

瀬戸さん:

チームで必ずフィードバックがあります。私の所属するチームは今、中途採用の方も加わって急激に人数が増えていますが、リーダーの方もすごく目を配ってくださいます。マネージャーやリーダー含めてみなさんが小さいことでも「すごいね」と褒めてくれます。それはすごくいいカルチャーだなと思っています。

まずは一歩踏み出してみて欲しい

Happyデジタル:

これからリターンシッププログラムに応募される方へ向けて、こういうことを心構えとしてあると良いよ、などアドバイスをお願いします。

瀬戸さん:

私もそうだったんですが、今までキャリアを培ってきたけれど育児というフルタイムで仕事するのは難しいような状況で、でもやっぱり社会に出て仕事されたいなという方にとっては本当に受け入れ環境が整っている制度だなと思います。そのために必要なのは「自ら動くこと」。そこが本当に一番大事だなと思います。動いてNOというカルチャーではないです。「出る杭を打たれる」ということがなく、本当に「手を挙げたもの勝ち」が特色なのかなと思うくらいに、手を挙げていいよという感じです。

Happyデジタル:

出来なかったらどうしよう、動いて間違えたらイヤだなと心配する人もいるかと思うのですが

瀬戸さん:

マネージャーが「失敗してもいいよ、とにかくやってみて」と言ってくれるような雰囲気です。「失敗しないと結局学ばないよね」と言葉に出していってくださったので、本当にそれはありがたいです。「失敗したらどうするんだ」と言われてしまって、萎縮させるような雰囲気は全くありません。

Happyデジタル:

ブランクがある方で自信をなくしている方へアドバイスをお願いします

瀬戸さん:

「踏み出してみてください」とお伝えしたいですね。私もこの年齢で転職できるのかという不安からサイトを調べて、40代過ぎて書類選考を通るのは50通に1通かな、と思いながら転職活動に踏み出しました。「リターンシッププログラム」を経て正社員として仕事復帰ができたことは、自分が踏み出した結果だとも思っています。

環境が人の気持ちを作る、正社員で働くことの意味

Happyデジタル:

ご家族の反応はいかがですか?

瀬戸さん:

子供も主人もすごく応援してくれています。今回フルタイムで復職しているので、残業があって、帰宅が遅くなったりすることもあります。会社での面談の時に、ぜひ入社したいと思ったので、主人に「すごく忙しくなってしまうかもしれないので、負担が増えてしまうかもしれないけど良い?」という話をしました。「本当にやりたいなら良いよ」と言ってくれて、今もサポートしてくれています。帰りが遅くても、食事を用意しておけば温めて子供に出したりしてくれますし、とても助かってます。

Happyデジタル:

後に続いてくださる方がいらっしゃると、キャリアを積み重ねてきた女性の活躍が期待できそうですね

瀬戸さん:

私が一人目の子どもを出産した時とは社会もだいぶ変わっているなと思います。当時は「子持ちでこんな仕事は無理でしょ」とみんなに言われていた時代でしたが、あれから10年を経て時代は変わりました。「リターンシッププログラム」がもっと広がれば良いと思っています。

やはり正社員ではなく、契約社員という形で復職したママは周りにもたくさんいます。正社員はブランクがあるから難しいと言われることが多いようです。もったいないですよね。期待をいただければ答えたいと思うので、環境が人の気持ちを作る側面もあると思います。その点で「リターンシッププログラム」はフェアだと思います。

実は、私の所属するサポートチームには、業務の関係で連続した夏休み期間がないため、8月は全社員施策として週勤4日となっています。交代で休みを取るのですが、金曜日に休みを取って連休になるようにメンバーが配慮してくれています。朝は9時前には出社していますが、新幹線で通勤しているのでかなりの時短になっています。このような環境もあり、仕事に打ち込むことができていると思います。

瀬戸さんの体験談は、日本マイクロソフト公式チャンネル動画でご覧いただくことができます。

取材を終えて:

ご自身の培ってきたスキルを生かしてご活躍中の瀬戸さん。「私にできるかな…」と転職や復職に慎重になっている女性にとって、素敵なロールモデルです。新しい事に取り組む意欲や柔軟性、責任感を感じました。

2019年11月23日(土)に「リターンシップ合同説明会」が開催されました。こちらも取材させていtだきましたので、近日、記事を公開予定です。

https://news.microsoft.com/ja-jp/2019/11/12/191112-information/

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