新しい学びを体感!「Edvation x Summit 2019」レポート(前編)

新しい学びを体感!「Edvation x Summit 2019」レポート(前編)
by 倉井美穂 公開日:2020/03/22 / 最終更新日:2020/03/27
新しい学びを体感!「Edvation x Summit 2019」レポート(前編)

子どもたちを取り巻く学習環境は今、大きく変わろうとしています。新しい教育の選択肢としてタブレットやAI、STEAM学習などデジタルテクノロジーを活用した学びに注目が集まる中、2019年11月、教育分野の先端事例や新しい学びを体感できるイベント「Edvation x Summit 2019」が東京で開催されました。

教育の未来を語るEdTechの祭典

2019年11月4日(祝)、5日(火)の2日間に渡り「Edvation x Summit 2019」の会場となったのは紀尾井カンファレンスと千代田区立麹町中学校。最先端のSTEAM教育や学校現場の新たな取り組み、A I型教材の学校導入事例、英語学習の可能性などEdTechに関するあらゆる事例が紹介されたほか、一般参加可能なワークショップなど楽しみながら学べる催しも多数あり、まさに教育の未来を語るEdTechの祭典でした。

各講演の登壇者には学校関係者や教育関連企業のみならず、教育系YouTuber、iPhoneアプリ開発者、プロミュージシャンなど実に多彩な顔ぶれが。教育イノベーターが一堂に会し、新しい教育のありかたについて熱い議論が繰り広げられました。

ところで「Edvation x Summit 2019」のモデルとなったのはアメリカのオースティンで毎年開催されている教育イベントの祭典SXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)EDUです。今回のイベントではSXSW EDUよりJulia Shatilo氏が来日、基調講演としてEdTechの国際的なトレンドを語りました。

SXSW EDUカンファレンス プログラミングマネージャー Julia Shatilo氏
▲SXSW EDUカンファレンス プログラミングマネージャー Julia Shatilo氏

Shatilo氏によれば、アメリカでもAIやXR、音声認識などの新しいテクノロジーが急速に進化しながら学習ツールとして使われており、同時にマインドフルネス(授業中にじっくり考える時間を持つ)も取り入れる学校が増えてきたとのこと。また、今年のSXSW EDUではSEL(対人関係能力を育成する学び)に関する提案も多かったのだとか。

こうした基調講演を含め、講演・パネルディスカッションは総数40講座以上、登壇者は80人以上にものぼり、どれも興味深い内容ばかりでした。一方、展示エリアではドローンの飛行体験やセンサーを使ったエア書道体験などのブースもあり、会場は大いに盛り上がりました。

AWS、Google for Educationなどさまざまな分野の展示が
▲AWS、Google for Educationなどさまざまな分野の展示が

生徒の積極的な参加が当事者意識を生む

同イベントでは子どもたちが参加できるワークショップも多数開催。会場となった麹町中学校の生徒さんの参加を中心に(一般参加も一部可能)、EdTechを活用した楽器体験や動画クリエイター体験などもあり、皆さん楽しく参加していました。さらに当日は、アプリ開発コンテストやラジコンカーグランプリなどといった競技会も開催。未来の教育をキーワードにあらゆる角度から教育が語られ、盛りだくさんのイベントでした。

会場で印象的だったのは、麹町中学校の生徒さんたちが現場スタッフの一員として活動していたことです。パネルディスカッションのMCをつとめたり、観客を前に大勢でゴスペル合唱を披露するなどあちこちで活躍されていました。一般的な教育系イベントでは企業や学校関係者など、いわゆる大人が事例や製品を一方的に紹介して終わりということが多いのですが、今回のイベントでは学びの場の当事者である子どもたちが積極的に参加しており、イベント運営の一員としての自覚やエネルギーを感じとることができました。

皆さんノリノリで歌っていました!
▲皆さんノリノリで歌っていました!

取材を通して感じたのは、今、子どもたちに「主体的に学ぶ力」が求められているということ。単にPCやタブレットの使いかたを覚えるだけでなく、そこで得た情報をどのように活用するかを子どもたち自らが学びとってほしいという熱いメッセージが伝わってきた気がします。

なお、次回「Edvation x Summit 2019」レポート(後編)では開催内容の中からとくに印象に残った企画や講演についてさらにくわしくお伝えしていきます。どうぞお楽しみに!

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