【Women in UX】Ladies that UX Tokyo Meeting 開催レポート

【Women in UX】Ladies that UX Tokyo Meeting 開催レポート
by 倉井美穂 公開日:2020/05/26 / 最終更新日:2020/05/26

去る12月17日、UX女子のネットワークであるLadies that UX Tokyo主催のミーティングが東京・渋谷のThe Hive Jinnanで開催されました。ゲストスピーカーに英国のUXデザイナーEriol Foxさんを迎え、非営利組織Ushahidi(ウシャヒディ)の概要とオープンソースへのデザイナーの関わり方についてお話いただきました。

Ushahidi UXデザイナー Eriol Foxさん
▲Ushahidi UXデザイナー Eriol Foxさん

ウシャヒディはオープンソースなどのテクノロジーを使って社会的意義のある活動を行なっている非営利のソフトウェア開発組織です。2007年から2008年にかけてのケニア危機の際、選挙時の暴力行為について規制を受けることなく周知するために一人のブロガー/ライターによって始まった活動なのだとか。投票の際に行われた不正を一般市民が撮影し、SNS やメールなどで発信してもらうことで状況を把握するプラットフォームを制作しました。

Ushahidiとはスワヒリ語で目撃者の意。
見たものや言いたいことを正直に言おうという意味が込められています
▲Ushahidiとはスワヒリ語で目撃者の意。
見たものや言いたいことを正直に言おうという意味が込められています

Eriol FoxさんはUXデザイナーとして10年間民間企業やフリーランスとしてキャリアを積んだのち、ボランティアとして7年間、さらに現在までの2年間はスタッフとしてウシャヒディで活動しています。ウシャヒディではオープンソースを使った地図制作も行なっており、2014年(平成26 年)に日本で発生した豪雪被害の際にも公的機関の情報や個人が撮影した写真を地図上に掲載し、情報収集に貢献しました。Foxさんいわく、オープンソースのツールを使うメリットは無料で誰もが利用できること。ウシャヒディでは世界中に点在するスタッフやボランティアがオープンソースを使い、リモートワークで作業を行なっています。

誰もが使えるなど利点の多いオープンソースですが、問題点はデザイン専攻の大学やオンラインコースにオープンソースについての講義がなくデザイナーがオープンソースについて知る機会があまりないこと。そのため、大変有益なツールであるにも関わらずオープンソースを使うことを怖がるデザイナーも多いのだそうです。オープンソースを使うにあたってはコーディングの専門用語などは必要ないので、恐れることなくぜひ使ってみてほしいとのことでした。

またオープンソースを使った作業は基本的に無償であり、ボランティアの活動により行われているものです。キャリアの浅いデザイナーにとってはよい経験になるため歓迎されますが、一方でキャリアの長いプロのデザイナーからは「タダでデザインするのか?」と敬遠される場合も多いそう。ですが、オープンソースではチームで働くメリットや新しいスキルを学ぶことができる、とFox さんは言います。ボランティアとして活動することはボーダーレスで働くよい経験になり、ポートフォリオ(デザイナーの自己紹介資料)にも書けると語りました。

Foxさんいわく「ウシャヒディの活動は人命救助。社会的意義のあることなのでぜひ積極的に参加してほしい」とのこと
▲Foxさんいわく「ウシャヒディの活動は人命救助。
社会的意義のあることなのでぜひ積極的に参加してほしい」とのこと

今後もウシャヒディの活動を続けながらオープンソースへの理解をデザイナーに広めていきたいと語るFoxさん。今回のミーティングには日本人デザイナーだけでなく海外のエンジニアなど幅広い業種、国籍の方が参加しており終了後には活発な質疑応答が! Ushahidiの活動について知ることもできとても有意義なイベントでした。

Ushahidi HP(英語)はこちら

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