HappyデジタルAcademyディレクター戸田江里子インタビュー

HappyデジタルAcademyディレクター戸田江里子インタビュー
by Happyデジタル編集部 公開日:2021/01/27 / 最終更新日:2021/01/27
戸田江里子のプロフィール画像

AI社会の発展に貢献する人材を育成するスクール、HappyデジタルAcademyが2020年秋に開校しました。HappyデジタルAcademyディレクターである戸田江里子のインタビューをお届けします。 

経済力をつけて自立した女性が増えて欲しい 

Happyデジタル編集部: 
なぜHappyデジタルAcademyを立ち上げたのですか? 

戸田: 
私が会社員をしていた20年前と今を比べて、労働環境や日本の企業体質など実はあまり状況が変わっていないと感じています。この環境を何とかしないと日本の国力が落ちていくという危機感がありますね。 

特にコロナ禍で、女性の失業率が高いというデータが出ています。これは飲食やサービスに従事している人が多いこと、契約形態が派遣であれば契約上、解雇もすぐにされてしまうことが原因だと考えられます。派遣の良さもあるかもしれませんが、長期的に自分のキャリアアップをしながらキャリアを継続していかないと悪循環に陥ってしまう懸念があります。 

言い方が悪いかもしれませんが、誰でもすぐできるお仕事は代わりの人がたくさんいる。自分の力もついていかなくなる。どこかで連鎖を断ち切らないと、負のスパイラルに陥っていくと。それを克服しようと思ったのがスクール立ち上げのきっかけですね。付加価値の高い、これから必要とされるスキルを身につけて、経済力をつけて、自立した女性が増えて欲しいなと思います。 

AIが当たり前の時代だからこそ、AIを活用できる人材に 

Happyデジタル編集部: 
スクールのキーワードである「デジタル」と「女性」はどうやって生まれてきたのでしょうか? 

戸田: 
ユーザーとしての視点からですね。例えば、スマホのアプリをみてもユーザーの半分は女性なのに、女性向けのUIになっていないと感じています。これは、開発者や責任者が圧倒的に男性が多いからだと私は考えています。それではいけないという危機感です。女性が開発に加わらないと多様性が生まれにくく、一般ユーザーに受け入れられるサービスは作れないのではないでしょうか。逆に女性だけでもいけないと思います。 

さらに、これからはDX、AIの導入で、これまで一般事務職や経理など女性が多い職場はどんどんデジタル化が進んでいくところだと考えます。そこでは、デジタルを積極的に使えるようにしていかなければ仕事はできません。 

Happyデジタル編集部: 
AI分野の将来性をどのように考えているのでしょうか? 

戸田: 
二極化していくと考えています。例えば、これからの農業は生育を監視・管理するにはIT必須です。データを活用して効率的に育成する研究開発分野の雇用は増加し、一方で、現場での単純作業などはかなり減少していくような形です。農業に限らず製造業や多くの分野でIT化の流れは急速に進んできています。 

また、アナログデジタル関係なく、あらゆる場面で、全てのものがネットワークに繋がるIoTの時代はもう未来のことではなく、すぐそこの当たり前のものとなっています。だからこそ、AIを活用できるスキルを身に付ければ、社会で必要とされる人材になれると考えています。 

HappyデジタルAcademy修了後の先にあるもの 

Happyデジタル編集部: 
HappyデジタルAcademyのキャリアサポートについて教えてください。 

戸田: 
お仕事をマッチングするサイトは他にあるし、そういうところでお仕事を短期的に得たいという人はそれで良いと思います。私としては、長期的に安定した雇用だったり自分が成長できるような場をこちらが責任を持って紹介できるようなところだけを紹介していきたいと考えています。 

時給の入力作業や、ホームページ作成業務などは他にいっぱいあるので、HappyデジタルAcademyでは対象外です。長期的に自分を伸ばせたり、正社員・契約社員や、業務委託でも長期的に責任を持ってお願いしたいお仕事だけをご紹介したいと思っています。 
これは、私の会社の仕事(株式会社ハッピーコム)も含めてと考えています。 

Happyデジタル編集部: 
具体的にはどのような企業・働き方・働く場を提供できますか? 

戸田: 
まず、日本企業もそうですし、外資系で日本に進出してきた企業、テレワークを併用してバランスを取りながら業務しているところですね。 

スタートアップやベンチャーなど組織が若くてマネジメントができていないところは、あえてご紹介はしないと考えています。こちらとしても責任があるので、やはりマネジメントがしっかりしている企業を紹介したいです。例えば、代表者の属人性が強い経営をしているところは、一から入っていくのはすごく大変なのでそのような企業からの就職依頼はお断りしたいと考えています。 

すぐに転職したい、時給が安くてもとにかく就職したい人であれば、紹介しなくて良いと思っています。それは他にたくさんの紹介サイト・マッチングサイトがあるからです。 

雑草のように根をはやしてやっていきたい 

Happyデジタル編集部: 
正直なところ教育事業をやっていて収益は出るのでしょうか? 

戸田: 
教育事業は労働集約的な側面があり、仕事があれば一定の収益が上げられますし、仕事がなくなれば全然収益は上げられません。安定はしているけれど、爆発的に利益が入ってくる事業ではありませんね。短期間に儲けたい人には向かない事業だと思います。一般的には教育事業は儲からない分野と言えますね。 

大手企業ですと人件費が高いので、収益性がないとなかなか乗り出せないもの。手間をかけて作り上げるのは向かないかもしれませんね。今まで、儲からないと思われているから、あえて取り組みたいのです。誰でも儲かると分かっているような事業だったら、他の人がやっていると思いますしね。 

Happyデジタル編集部: 
戸田さんは大変な方を常に選んでいるタイプのように見えますが・・・ 

戸田: 
そうですね。大変じゃないことは、みんなやるし、真似するし。大変なことをやるから挑戦のしがいがあると考えていますね。 

例えば、オンライン講座を作って、たくさんの人がアクセスしてくれるビジネスが投資家にとっては魅力的ですが、現実はそんなに甘いものではない。誰もが面倒くさいこと、儲からないこと思われていることで利益を出していくことが、自分として挑戦したいことですね。 

これまで投資家の人にも言われました。 
「まず、女性を対象とすることでマーケットは半分になる。ましてや女性のエンジニアは育つ環境が乏しく、教える人もいません。儲からないよ。」と散々。 

じゃあ、だったらやろうと逆に思ったのです。みんなが「これいいね」と言って沢山のお金を注ぎ込むような競争の激しい世界に、あえて入っていく必要はないかと。
誰も面倒くさくてやらないからこそ、やりたいと思っています。 

Happyデジタル編集部: 
ニッチな所に商機を見いだしているのでしょうか? 

戸田: 
確かに今はニッチな分野かもしれません。しかし、ニッチなままで終わっちゃうと潰れちゃうので、しっかり雑草のように根をはやしていくのはこれからやっていきたいところですね。 

趣味も仕事に活かされてると感じます 

Happyデジタル編集部: 
ところで趣味はどんなことをされていますか? 

戸田: 
ヨガとベリーダンスをやっています。上手なインストラクターの技はとっても参考になります。初歩的なことからだんだん強度を上げていくやり方ですね。 

私はダンスは覚えるのが大変で下手くそなんですが、先生の教え方によって、自分の満足度が違うなというのはすごく感じていますね。それってすごく勉強になります。例えば、先生が自分の都合でどんどんフリを進めてしまう場合、生徒もうまくついていけなくて、満足度が低いのです。 

上手な先生って、段階的に次はここまで、今度はここまでやっていきましょうと言って、こちらは気がついたら出来るようになっているんですよ。そして、必ず生徒さんのことを褒めるし。 

そういう日々の積み重ねは、分野は違うけれど仕事にもすごく活かされていると感じていますね。教えられる側として感じることは、ささいなことでも自分が気にされていることがわかるとシャキッとしますね。そして頑張ろうって思える。 

毎回「戸田さん大丈夫?」って言われているのではなくて、例えばレッスンが終わってから「今日は肩がいつもより上がっていなかったけど?」とか、本当にちょっとしたことでも気に掛けてくれると嬉しいし。そう言われると、私の肩の調子がよくないな、そういうこと気づくんだなと、見守ってくれている感じが嬉しいですね。 

夢は大きく世界へ 

Happyデジタル編集部: 
HappyデジタルAcademyの将来の夢はありますか? 

戸田: 
HappyデジタルAcademyの講座を世界中の人に届けたいです。 夢は大きくですね。広い視点で見れば、競争相手は国内の同じような事業をしている企業でなく、アジア・アフリカの他の国々、つまりライバルは世界の企業なのかなと思っています。 

決して諦めないでください。弊害は「私なんか・・・」という気持ちです。 

Happyデジタル編集部: 
転職・スキルアップ・復職を目指している方へのメッセージをお願いします。 

戸田: 
決して諦めないでください。自分が知らないだけで能力、スキル、魅力は、他の方から見るとたくさんある方がほとんどです。これまでの社会経験はきっと役に立つはず。例えば、私はもう子どもがいるから働けないとか、家族の世話があるから、ずっとブランクあるからというのは、実はあまり関係がないのです。弊害は「私なんか・・・」という気持ちです。 

自分にあったスキルを活かせる場は無限大にあるということを信じて欲しい。チャレンジすることを怖がらないで欲しい。頑張って転職や復職をしても「なんだ、できないじゃん。」って言われる事が怖いというのがすごくあると思います。しかし、最初から高いパフォーマンスを出すに越したことはないのですが、入ってからどれだけ吸収できるかの方が、すごく問われています。 

今の状況から「私なんか・・・」という意識は捨ててもらって、新しいことを一つでも良いので、極めて欲しいと思います。 

例えば、ホームページを一つ自分で作りきってみて、相手に具体的に示せる実績を作って欲しいです。もちろんHappyデジタルAcademyの講座を一つ続けて受けて修了するというのが実績の一つになれば嬉しいですし、そうなると確信しています。 

実績があれば履歴書にも書けますし、自分の自信にもなるので、そういった履歴書に書けるような実績を作ることをHappyデジタルAcademyでやっていきたいと思います。 

楽してお給料をもらえる仕事は代替する人も多いです。最初は苦労するかもしれませんが、付加価値の高いスキルを学んで、単価の高いお仕事をして欲しいのです。 

▼こちらもご覧ください

インタビューカテゴリの最新記事