データクラウドがビジネスを変える! Snowflake「Data Cloud Summit Japan 2020」開催レポート

データクラウドがビジネスを変える! Snowflake「Data Cloud Summit Japan 2020」開催レポート
by 倉井美穂 公開日:2021/01/18 / 最終更新日:2021/01/18
Snowflake Data Cloud Summit 2020 Japan Key Visual

昨年米国での株式上場時「今年最大のIPO」として話題になったクラウドデータウェアハウスのSnowflake(以下、スノーフレイク)。日本でも注目を集める中、「Data Cloud Summit 2020 Japan」が昨年11月25日(水)にオンライン開催されました。スノーフレイクのテクノロジーや企業の活用事例などが紹介され、クラウドデータプラットフォームの基本から最新情報まで学べる盛りだくさんのイベントになりました。

クラウドベースのデータウェアハウスサービスとは?

従来、主にデータはサーバーやシステムを自社運用するオンプレミス環境下で企業ごとに保管されていました。これに対してデータウェアサービスとは、データをクラウド上で一元管理しビジネスに活用できるよう支援するサービスです。自社だけでなく、関連会社や取引先なども含め企業を越えたデータシェアリングを行うことで実態が明確になり、データの力を最大限に引き出すことができます。

スノーフレイクの最大の特長は、企業がデータを保持する場所(ストレージ)とリクエスト処理を実行する行為(コンピューティング)を分離するという画期的なしくみです。これにより、大量のデータを安全に共有、保管できる、データの高速&高性能処理、従量課金制度(クラウド上で使用した分だけを支払う)などのサービスが提供できます。オープニングメッセージに登場したSnowflake株式会社 日本代表の東條英俊氏は「専門知識がない方でも使いやすく、その分本来取り組みたい分析などの作業に集中していただけます」と利用者のメリットを説明しました。

▲世界で3000社超の企業がスノーフレイクを使用。「世界中のデータにどこからでもアクセスできます」と東條氏。
▲世界で3000社超の企業がスノーフレイクを使用。 「世界中のデータにどこからでもアクセスできます」と東條氏。

基調講演ではSnowflake会長兼CEOのFrank Slootman氏が次世代を視野に入れたデータクラウドの重要性を語りました。

▲「マルチクラウド対応(AWS、Azure、Google Cloud等でも稼働する)も強みの1つです」と語るSlootman氏。
▲「マルチクラウド対応(AWS、Azure、Google Cloud等でも稼働する)も強みの1つです」と語るSlootman氏。

従来、データの使い方といえばレポートや報告書などをPCでまとめ他のメンバーが必要に応じて閲覧するといった、主に情報提供のためのものでした。これに対して「現在では判断やオペレーションの改善といった目的のために使われています」とSlootman氏。「データはあらゆるサービスに利用され、現代はデータを中心として生活が動いています。DX(デジタルトランスフォーメーション)の時代を迎え、データをうまく活用できるかどうかが今後の企業の生命線です」とも。膨大なデータが日々量産される社会では企業が単独で自社データを充分に役立てることは困難です。組織では部門ごとにデータを管理したり、それぞれ違うソフトウェアを使って書類を作成しているため双方のデータをうまく連携することができません(情報のサイロ化)。サイロ化したデータはそのままの状態では統合できず、貴重な内容を含んだデータをビジネスに活かせなくなります。

こうした問題を解決できるのがスノーフレイクです。大規模なデータプラットフォームは2桁ペタバイトにも及ぶデータ量にも対応し、現在一日平均5億件以上もの処理(クエリ)が実行されているのだそう。想像をはるかに上回る規模に記者も驚きました!

▲スノーフレイクのデータ分析基盤。データ分析全般に渡って支援を行います。
▲スノーフレイクデータ分析基盤。データ分析全般に渡って支援を行います。

データクラウドの新たな可能性 「マーケットプレイス」

スノーフレイクにはマーケットプレイスというしくみがあり、100以上ものデータプロバイダー からデータサンプルの集合体であるデータセットが提供されています。 スノーフレイクの認証を受けたデータの信頼性は高く、Web上でやみくもに情報を検索するよりずっと素早く必要な情報にアクセスして自分の業務に活かすことができるのだとか。

▲データセットの例
▲データセットの例

また、基調講演では新機能として複数のプログラミング言語をサポートした開発者向けツール「Snowpark」や行レベルのセキュリティ機能などについても紹介されました。

徹底したデータガバナンスがDisney+の価値を生み出す

基調講演後半ではディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」のデータクラウド活用事例が紹介されました。

▲Disney+は日本を含めグローバルに展開。
▲Disney+は日本を含めグローバルに展開。

おなじみのキャラクターが登場する名作からスポーツやイベントまで数多くのエンターテインメントを配信するDisney+。多岐に渡る動画をミスなく視聴者に届けるためには、徹底したデータガバナンスが必要になります。「1年間でデータ量が数ペタバイトにも上るなか、どうやってデータガバナンスの基準を確保するかが重要」と登壇したデータガバナンス・データアーキテクチャ担当バイスプレジデントのAnita Lynch氏は語ります。

▲「重要な情報ソースを妨げずにアクセスをうまくコントロールすることが大切」とLynch氏。
▲「重要な情報ソースを妨げずにアクセスをうまくコントロールすることが大切」とLynch氏。

そこでDisney+ではデータの保管から保護、統合、モバライズなどをスノーフレイクで管理しています。同社が定めたデータガバナンス指針に基づきデータ測定などを行い、視聴者の関心や好みを分析、お客様の傾向を予測する手がかりにしているのだそう。

現在Disney+では13種類を越えるデバイスでストリーミングを行っており、利用者の居住地域や個々の選択によって異なるサービスが表示されます。Lynch氏は「お客様の好みを理解しカスタマーインサイトを拡大するためには、収集されたデータを統合し信頼できるデータとして適切に使うことが大切です。将来ビジネスが成長しても大量な規模と性能を維持しつつデータシェアリングができるのがスノーフレイクの強み。お客様に喜んでいただくためにデータ管理プラットフォームを役立てています」とスノーフレイクのメリットを語りました。

Data Cloud Summit 2020では この他マーケティングリサーチ国内トップのインテージグループなど 国内企業による事例紹介もありました。 データを最大限に活用したいという企業にとってスノーフレイクは心強い味方となるに違いありません。

SnowflakeのHPはこちら

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