Women in AI Japanセミナー 遠藤太一郎氏の「今、社会人に必要とされるAIスキル教育とは」レポート

Women in AI Japanセミナー 遠藤太一郎氏の「今、社会人に必要とされるAIスキル教育とは」レポート
by Happyデジタル編集部 公開日:2021/03/16 / 最終更新日:2021/03/23

 「今、社会人に必要とされるAIスキル教育」セミナー
「今、社会人に必要とされるAIスキル教育」セミナー

2021年2月26日(金)20時~21時に開催されたWomen in AI Japan の1周年を記念したイベントのレポートです。「HappyデジタルAcademy」の開校を記念して開催されたセミナーのテーマは【今、社会人に必要とされるAIスキル教育】。スピーカーの東京学芸大学教育プログラム准教授の遠藤太一郎氏は、ビジネス分野におけるデータ活用にいち早く着目し、AIスキル人材の育成を推進してきました。講演ではAI実装で業務効率化が可能になった実例の紹介と共に、これから社会人に必要とされるAIスキル教育についてお話していただきました。

なぜ今、AI・データサイエンスが重要なのか

今、AI、データサイエンスの重要性が高まっている背景には、近年のコンピュータ性能、通信環境のめざましい発展があります。IoT機器(センサー)やAIカメラなどの性能が上がったことにより、これまでデータとして扱えなかったものがデータ化できるようになりました。ビッグデータの収集、高度なデータ処理が技術的に可能になったことはAIや機械学習といったアルゴリズムの発達につながっています。企業においてAIを用いたデータ活用(DX)が生産性の向上や新規ビジネスのチャンスとなり、データ活用の機運はこれからも加速していくと考えられます。

データ活用型ビジネスへの転換

従来のビジネス現場ではKKD(人間の勘や経験、度胸)といった属人的な要素で判断・決定されていた仕事が多くありました。データ化が進み活用することでビジネスは大きく変わります。作業服専門店の「ワークマン」では、社員がデータ分析を行い仕入れの自動化システムを構築したことで売上げを大きく伸ばしています。東京でのサービス提供が始まった「Uber Taxi(ウーバータクシー)」にも、配車手配や乗客とタクシーのマッチングといった多くの機能にデータが活用されています。ワークマンの事例のようにビジネス現場にいる社員自身がデータを活用・分析できる人材になることが重要なのです。

データを活用できる人材になるためのスキル

2030年に活躍する労働者のスキルは「戦略的学習」と「アクティブラーニング」と言われています。将来予測が難しく情報の陳腐化早い現代社会においては、実在する課題に対し、自ら情報を収集して解決方法を探し実践していく力が何よりも必要とされます。とくにデータサイエンスの分野では学習(理論)と現場(実課題解決)の間の谷が大きいため、今ビジネス現場にいる学習者が企業の実課題に対し解決策を考え、アクティブラーニングをしながら実装を目指すことがデータサイエンススキルを学習する最適な方法だと思われます。

松山市主催のデータサイエンティスト講座では、AI未経験のチームが3カ月間「AI基礎知識」「戦略的学習」「アクティブラーニング」を学習し、以下のようなビジネス現場でのデータ活用を成功させ、その学習効果が実証されました。

  • 勤務シフトのAI作成
  • 紙媒体資料をデジタル化
  • 不良発生率の低減
  • Twitterアカウントの特定
  • ダミーデータを用いたAIシステムの構築

はじめてみよう

AIに関する全体感を知るためにはG検定の学習やAIビジネスの現場で多く使われているPythonの学習から始めてみてはいかがでしょうか。まずは自分が詳しいビジネス分野、つまり自社の課題を見つけ解決に必要な知識や技術をアクティブラーニングによって身に付けていくことをおすすめします。

【スピーカー:遠藤太一郎氏略歴】
東京学芸大学大学院 教育AI研究プログラム 准教授、理化学研究所AIP 客員研究員1996年、18歳からAIプログラミングを始め米国ミネソタ大学大学院在学中にAIを用いたサービスを起業。 AIのビジネス実装、コンサル、教育など幅広い分野に従事。現在はAI時代の活躍人材の育成を産官学と連携しながら推進している。(共著)「次世代AI戦略2025」日経BP社(2021年2月刊行)他多数

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