HappyデジタルAcademy UX/テクニカルライター育成講座 倉井美穂講師インタビュー

HappyデジタルAcademy UX/テクニカルライター育成講座 倉井美穂講師インタビュー
by Happyデジタル編集部 公開日:2021/04/02 / 最終更新日:2021/04/01
▲2021年2月実施オンラインインタビュー時の倉井美穂講師

HappyデジタルAcademyが、2021年4月より開講する「UX/テクニカルライター育成講座」の倉井美穂講師のインタビューをお届けします。  

橋渡しする仕事として今後広がっていく 

Happyデジタル編集部: 
HappyデジタルAcademyの「UX/テクニカルライター育成講座」の企画及び講師をするきっかけを教えてください。

倉井講師: 
テクニカルライターは一般には知られていない用語で、想像し難いかと思われますが、一言で言うと、専門用語などの技術的な言葉を一般の方にもわかりやすく、平易な言葉で説明できる職種です。 

ただ単に技術説明書を作る仕事だけではなく、法人営業されている方や顧客サポートされている方もこの技術は必要だと思います。 

AIやIT技術の普及は急速に進んでいます。わかっていたら便利だけど、パッと見た時に「何だろう?」この技術用語がよくわからないということが増えてくると思います。そういう時に橋渡しするお仕事として、今後UX/テクニカルライティングは需要が広がっていく仕事だと思ます。

Happyデジタル編集部: 
HappyデジタルAcademyの「UX/テクニカルライター育成講座」創設にあたり工夫された所がありましたら教えてください。 

倉井講師: 
本講座は、できるだけ日常の中で「気づき」があるような内容になるように作成しました。難しい専門用語ばかりを扱う特殊な世界でなく、日常の中でも噛み砕いて言ってくれたら「すごくわかるのに!」ということもあると思いましたので。 

本講座に関しては、自学だけでは出来ない実際の企業さんへの取材であったり、本物の記事をサイトに公開するなど幅広く体験できる特長があります。また、日本の文章については起承転結や、登場人物の気持ちを読み取ることを学校で勉強してきたと思います。一方、論理的に説明にするということは学校であまりやってこなかったと思われます。論理的かつ簡潔に伝えるというテクニカルライタースキルを身につけられる講座となるように工夫しています。 

テクニカルライターとして社会人をスタート 

Happyデジタル編集部:  
Happyデジタルのライターとしてもご活躍されている倉井さんですが、ここに至るまでのキャリアをお伺いして良いでしょうか? 

倉井講師: 
学生時代、就職活動をしようとした時、当時は職種別というより会社単位で就職活動するのが主流でした。学生に「就職したい会社を選べ」と言われても、当時の私は知り合いが勤めているとかコマーシャルをしている会社名くらいしか知りませんでした。また、「本当にその会社に行きたいのか?」と問われても、「その会社しか知らないから」という感じになっていました。 

今は就職活動も多様化していると思いますが、当時は会社に入社しても入社前に自分で行きたい部署を選べない企業も多かったと思います。入社後、自分の意思とは関係なく会社の指示で配属されてしまうことに少し引っかかりを感じていました。そんな中、学校の就職情報課に行って「職種で選べるところはないですか?」と聞いたら、たまたま「テクニカルライター」職で募集してるというパンフレットがあったのです。受けたらその部門で採用してくれるというのに魅力を感じました。そして、テクニカルライターとして採用されたのが社会人としてのスタートです。 

Happyデジタル編集部: 
「テクニカルライター」という言葉は、倉井さんの就活の時から既にあったのですね! 

倉井講師: 
そうなのです。その当時は会社としては説明書を作る人=テクニカルライターだったので、テクニカルライターは「トリセツ」を作る人という認識でした。後々視野が広がっていく中で、雑誌にコラムを書いたりする人や、色々な活動されている方も「テクニカルライター」と名乗っていて、「テクニカルライター」は説明書を作るだけでなくもっと広い意味を持つ仕事なのだと認識するようになりました。 

会社には12年くらい在籍していたのですが、最終的にはマネージャー的な仕事の方に移行していったと言いますか、新人さんに会社独自の文章の書き方のルールを教えるとか、日程調整や全体のディレクション業務にシフトしていきました。自分で書きたい気持ちが強かったことや、結婚や子育てと仕事とのバランスなどもありフリーランスとして独立することにしました。 

フリーランスになった後は、「テクニカルライター」ばかりでなく、さまざまなライター経験をしました。保険会社、自動車会社、化粧品会社、通販等の幅広い業種でメールマガジンを書いたり、キャッチコピーやインタビューなどいろいろ書きました。 

Happyデジタル編集部: 
HappyデジタルAcademyディレクター戸田江里子とはいつ頃出会ったのでしょうか? 

倉井講師: 
2015年くらいに外資系IT企業が主催する「女性の働き方」に関するセミナーに参加した時だったと思います。そのセミナーの記事を書いてみない?とお誘いいただき、それを書いたのが最初だと思います。 

いろいろな資格にチャレンジしています 

Happyデジタル編集部: 
どのような資格をお持ちでしょうか? 

倉井講師: 
会社にいた時に取得したのですが、「消費生活アドバイザー」という資格を持っています。消費生活全般に関わる広い知識を習得して、アドバイスできる資格です。ネット通販の契約の話から食品衛生法、建築に関する色々な知識を習得できるものです。この幅広い消費生活全般に関わる知識がテクニカルライターとして役立っていると思います。 

最近では、「Apple Teacher」の資格を取りました。これは、仕事で小中学校にアプリの使い方の説明に行くことがあり、自分も知識として知っていたくて取得しました。 

それから、今回のインタビューには直接関係ないかもしれませんが、漢検2級まで取ったところです。 

Happyデジタル編集部: 
なぜ漢検にチャレンジしているのですか? 

倉井講師: 
字を書く仕事をしているので、正しい漢字を知っていたいというのがあります。 

2級は学校で習う常用漢字が範囲です。そのため、漢字としては本来は知っていて当然なのですが、「この漢字忘れていた」とか、「漢字は平易なのにこの四字熟語見たことない」というのも出てきたり意外と難しかったので、知識として身につけるのに結構有益だと思います。次は準1級にチャレンジしたいと思います。 

子育ても今の仕事に繋がっている 

Happyデジタル編集部: 
プライベートが仕事に活かされていると感じる場面がありましたら教えてください。 

倉井講師: 
意外にも、子育てで出会った諸々で幅が広がったと思うことがあります。 子どもを持つまでは、子どもがいると自分のやりたいことを我慢しなければならないというネガティブな発想しか浮かびませんでした。例えば、夜映画館に行けないとか、お洒落なバーにも行けないとか、子育ては修行だ!みないなことばかり思っていました。 

実際、子どもを持つとそうでもないと思います。 例えば今で言うと、仕事で小中学校の先生向けのアプリ講習に行く時、自分の子どもが小中学生だから気づくこともあります。 子育てでいろいろなキャリアを持ったママに出会ったりとか、その方を通じてこんなパワーのあるママがいるというのを知ることは興味深いですね。 

また、子育て関連のいろいろな場所に行ってみて、こんなに自分の知らない世界があったのだと気付きもあります。 世間では、子育てもキャリアになるという言い方もあるかと思います。確かにと思います。 子育ては無駄になるわけじゃない、仕事を阻害するものでもない、今の仕事に繋がっていると思うことが結構あります。 

自分の暮らし方、生き方に合った仕事を 

Happyデジタル編集部: 
UX/テクニカルライター育成講座への思いをお聞かせください。

倉井講師: 
スキルから実践的な内容まで含む「UX/テクニカルライティング講座」は他ではあまり見かけない、オリジナル性に富んだ内容になっています。楽しみながら気づきもあり、実践経 験も 積むことでスキルアップできるようお手伝いしたいです。

本講座は、UX/テクニカルライターを目指 す方はもちろん、ご自分の文章力をブラッシュアップして仕事の幅を広げたい方にもおすすめの講座です。ライターとしてお仕事されている方も、今までライティング経験がない方も、臆することなくチャレンジしていただきたいと思います。

Happyデジタル編集部: 
最後に、スキルアップや復職・転職を目指す方にメッセージをお願いします。 

倉井講師: 
「自分にできることを強めよう」「自分を過小評価しない」とお伝えしたいです。なんというか、自分のできることを膨らませていった方がよいと思います。そして、自分の暮らし方、生き方に合った仕事をするとよいと思います。 

昔の話ですが、お仕事をマッチングするサイトで短期的に仕事を得たこともあります。私の仕事の選び方に問題があったのかもしれませんが、自分が成長することができず、ネガティブな思考に陥ってしまった苦い経験があります。 

やはり仕事は選ばないといけないと思います。仕事があれば何でもよいという気持ちになりすぎないことも大事です。自分にできることをよく考えることです。「え、私そんな凄いことできない」と思うのではなく、「私はこんなことできる」という思考ですね。 

誰も彼もフルタイムで働くばかりが人生じゃないから、人によっては私生活や子育てに軸足を置きたいという方もいらっしゃると思います。 自分自身はどういう働き方が行きたい方向なのかを持って、スキルアップや復職・転職を目指されると良いのではと私は思います。 

【倉井美穂講師略歴】

HappyデジタルAcademyインストラクションデザイナー・テクニカルライター・IT講師
資格:消費生活アドバイザー、Apple Teacher 
上智大学理工学部卒業後、ソニー(株)勤務。VAIOや放送局向け音響製品の取扱説明書のライティングと制作を行う。製品やサービスの優れたマニュアルを表彰する「ジャパンマニュアルアワード(一般社団法人テクニカルコミュニケーター協会主宰)」の審査員を務める。 
独立後、(株)ハッピーコムにてデジタル製品のレビュー、子ども向けプログラミングイベント記事などの取材・執筆、およびIT講師として、教職員、企業、大学生向けに研修を行う。2児の母。 

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