WordCamp Japan 2021「ダイバーシティ(多様性)スピーカートレーナーになろう」参加レポート

WordCamp Japan 2021「ダイバーシティ(多様性)スピーカートレーナーになろう」参加レポート
by 早川 かずこ(Kazuko Hayakawa) 公開日:2021/07/07 / 最終更新日:2021/07/07

WordCamp Japan 2021が6月20日 (日)〜26日(土)の一週間に渡って完全オンライン開催されました。WordCamp は世界で開かれている、WordPress 公式のイベントです。日本ではこれまで、東京・関西・新潟など各地で開催され、今回は国内30回目の WordCampとなりました。 

今回記者はコントリビューターデイズ(貢献者の日)の中のワークショップ「ダイバーシティ(多様性)スピーカートレーナーになろう」に参加しました。本ワークショップは、フリーランスWebデザイナーでありNPO法人男木島図書館理事長でもある額賀順子さんがファシリテーターを努めました。こちらの模様をお届けします。 

WordCamp Japan 2021 公式サイト 
WordCamp Japan 2021 Online

ダイバーシティ(多様性)スピーカートレーナーになろう 
https://japan.wordcamp.org/2021/contributordays/day-4-diversity-traning/ 

額賀順子さん(略歴)
瀬戸内にある人口約160人の島、男木島在住。フリーランスWebデザイナー、NPO法人男木島図書館理事長。グローバルコミュニティチームにてDeputy(代理人)を務める。オンラインWordPress勉強会WP ZoomUP運営中。著書に『WordPressのやさしい教科書。』、雑誌「せとうちスタイル」「みんなの図書館」にて男木島の生活や文化について連載中。 

なぜ WordCampでダイバーシティ(多様性)なのか 

 WordCampなどの WordPressイベントでは、登壇するスピーカーの多くが20〜40代の男性で、女性等の “Underrepresented group” (過小評価されたグループ)が少ないというのが課題となっていました。これは日本に限らず、ヨーロッパ圏、アメリカ圏でも同様のことが問題でした。この課題を解決するべく、今回のワークショップが開催されました。日本での「ダイバーシティスピーカートレーニング」は今までに2回、トレーナーを育てるというワークショップは今回が初めての開催となりました。 

本ワークショップは、「WordPress のイベントで多様性のあるスピーカーを増やす」ことが目的ですが、その内容はダイバーシティ(多様性)を学ぶ・再認識することにも多いに役立つ内容でした。また、WordPressを含むIT・Web関連の業種に関わらず、幅広い業種でグローバルにもローカルにも働く人が必要な知識として持っているべきと感じられるものでした。 

ファシリテーターを務められた額賀順子さん (当日のzoom画面キャプチャの一部)
▲ファシリテーターを務められた額賀順子さん 
(当日のzoom画面キャプチャの一部) 

ダイバーシティ意識の共有 

前半10:00-12:02、後半12:12-13:54と長丁場のオンラインワークショップでしたが、ファシリテーターの額賀さんが終始あたたかい雰囲気で参加者の意見を引き出しまとめてくださいました。(参加者は額賀さん含め女性5名、男性4名) 

前半では、参加者の自己紹介とダイバーシティの理念的なワークショップが行われました。アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)や女性等に多いとされているインポスター症候群(自己を過小評価してしまう心理傾向)などを参加者が認識または再認識する機会となりました。 

アンコンシャスバイアスに取り組む好事例としてメルカリの社内資料の情報提供もありました。 

メルカリ、「無意識(アンコンシャス)バイアス ワークショップ」の社内研修資料を無償公開 
https://about.mercari.com/press/news/articles/20210225_unconsciousbiasworkshop/ 

誰もがスピーカートレーナーに 

後半では、具体的なスピーカートレーニングとなりました。ダイバーシティースピーカートレーニングの世界共通のドキュメントの日本語版のシナリオとスライドが用いられ進行されました。 

↓こちらから閲覧できます。 
ダイバーシティースピーカートレーニング日本語版公式サイト 
https://ja.wordpress.org/team/handbook/diversity-speaker-training/ 
ダイバーシティースピーカートレーニングの日本語版スライド 
https://docs.google.com/presentation/d/1fQhno0iYBQl30cjWzhJU2krFgREZdgxKvQXJvm016kQ/edit#slide=id.p3

前半後半ともに合間でオンラインで使えるホワイトボードのような便利なアプリ「Miro」を用いて、参加者のアイデア出しなどがあり長丁場を退屈させない仕掛けが随所にありました。 

Miro 
https://miro.com/ 

Miroを使ったオンラインワークショップの様子とファシリテーターの額賀順子さん 
(当日のzoom画面キャプチャを一部加工)
▲Miroを使ったオンラインワークショップの様子とファシリテーターの額賀順子さん 
(当日のzoom画面キャプチャを一部加工) 

今回のような一定のトレーニングを経ることで、WordPressの技術レベルに関係なく誰もが WordPressイベントでのダイバシティースピーカートレーナーになり、WordPressに貢献できる可能性を持っていることを教えてくれました。 

記者より
WordPressのイベント自体に初参加の記者でしたが、貴重な体験をさせていただきました。額賀さんのお人柄と参加者の皆様の他者を尊重する姿勢なのでしょうか、終始穏やかな雰囲気でワークショップに参加できました。 

WordCampは、WordPressに詳しい人ばかりが集う専門性が強く敷居の高いコミュニティという先入観を持っていた記者でしたが、それは誤解でした。今回のワークショップでとてもウェルカムでオープンな雰囲気の方々がいることを肌で感じることができました。WordPressに興味があるだけでも参加して良いのだなと思わせてくれたというのが実際の感想です。WordPress組織として、女性等のスピーカーをコミュニティに増やし、多様性を推進しようという本気の姿勢を感じる機会でした。これからのWordCampにも注目していきたいです。 

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